お客様は、生コン工場です。近隣のマンションより騒音や振動の苦情が出たため、対策が必要となりました。ご相談を受けてから、最初に工場全体の騒音調査を行いました。その後は調査データを使った騒音シミュレーションで、どの設備が問題なのかを調べました。
その結果、セメントプラント建屋からの騒音が1番大きいことが分かり、次いで骨材受入ホッパ、コンベア、サイロが問題であることが分かりました。これらの騒音源に対して、建屋内側の壁の吸音処理、油圧ユニットの防振処理、コンベアのラギングなどの対策を施しました。音は開口部など遮蔽の弱いところから抜けてしまうため、対策の効果を上げるためにもそれらを徹底的に排除した施工を行いました。一方、住民の方へも説明会を行い、対策に対して理解を頂き工事を進めました。
対策工事の結果、設備側で10dB以上、敷地境界で5dB程度騒音を小さくすることができ、対策を完了しました。(写真はイメージです。)