お客さまは研究所です。特殊な試験設備における燃焼試験で発生する間欠的な衝撃性(パルス性)の騒音の対策を検討しました。まず、現地で試験時の騒音計測を実施し、敷地境界において70dBを超え、10dB程度の変動の大きい騒音値を計測しました。
騒音対策を検討するため現地測定結果をもとに計算モデルを構築し、シミュレーションを実施しました。間欠的な燃焼音であることから防音カバー等で騒音放出そのものを減らす音源側の対策が効果的と考えられましたが、試験設備の大がかりな改修を伴うため、既設の防護壁の位置に防音壁を設置した場合の効果を検討しました。その結果、高さ15mの防音壁の設置により、敷地境界で約10dBの騒音低減が得られることがわかりました。具体的な防音壁の形態も参考図でお示しし、ご報告いたしました。