お客さまは、電力会社です。ディーゼル発電所の更新工事で、更新前後で敷地境界の騒音が変わらないようにするための騒音対策を検討しました。最初に、発電所全体の騒音、低周波音、振動の調査を行いました。その計測結果とシミュレーションの結果を比較し、予測の妥当性を確認しました。
その計算モデルをベースに、更新工事後の形態でシミュレーションを行った結果、現状の建屋仕様では騒音が14dB以上過大となる場所があることがわかりました。そのため建屋の遮音等級を上げ、シャッタを防音扉に変更、機関室排気消音器追加等の対策により、更新前と変わらない騒音レベルを満足する見込みを得ました。さらに、コスト低減を図るため、建屋の壁の向きによって遮音等級を細かく調整し、排気口の位置の見直すことで消音器を簡素化しても同等の騒音レベルが実現できる案も検討しました。なお、各対策の具体的な方法もご提示して更新工事に活用して頂きました。
(写真はイメージです。)