お客さまは、建設用機械メーカーです。ボーリングマシンを用いた掘削作業を都市部で行う場合、長時間連続稼働になるため、他の建機より一層の低騒音化が求められます。メーカーと共同で低騒音化対策を検討・実施し、その効果を確認しました。
従来機の測定結果からエンジンカバー部位からの騒音放射が支配的であり、まずカバー開口部の閉塞、吸音材・遮音材を施工しました。続いてラジエターには、流路変更(ワンウェイ構造)、ラビリンス型消音構造(吸排気)、オンデマンドファンへの交換を行いました。エンジンからの100Hzの排気音はアクティブ消音器適用による低減を企図し、検証にて8dB低減が得られました。ドリルヘッド部に対しても、防振支持、防音カバー取付を行いました。その結果、騒音パワーレベルで12dBの低減を図り、超低騒音型認定に相当する騒音値となりました。
(写真はイメージです。)