お客さまは、風力発電事業者です。風力発電所からの騒音調査と騒音対策の検討を依頼されました。風車のナセル内部機器とタワー内外部、風車周辺の騒音・振動計測を実施しました。
その結果、200Hzと400Hzの騒音レベルが高く、特に高い200Hzは、増速機外殻での振動レベルが最も高く、タワー内壁の上部から下部にわたってその周波数の振動ピークがほとんど減衰していないこともわかりました。そのため、増速機発生振動が、タワー構造に伝搬し、外壁を振動させることによってタワー全体から外部へ音が放射されているものと考えられました。対策としては、騒音源である増速機支持部に防振ゴムによる振動絶縁対策を施し、タワーに伝搬するのを防ぐことが最も有効であると提案しました。(写真はイメージです。)