お客さまは研究所です。風洞設備の周辺に対する騒音レベルが高かったので、騒音計測をした結果、規制値を超える騒音が計測されたとのことでした。そのため、騒音低減対策の検討について依頼を受けました。風洞の主要な騒音音源の計測と敷地境界の騒音計測を実施し、300Hz付近の騒音レベルが高いこと、それが主送風機の翼通過周波数成分(回転数×羽根枚数)あることが判明しました。
計測結果をもとにシミュレーションを行い、計算モデルの妥当性を確認した上で、敷地境界への騒音寄与度の高い設備を防音建屋で覆うことや、建屋の換気ガラリを防音ガラリに交換、配管のラギングなどの対策を行うことで、敷地境界で規制値以下の騒音レベルに低減できることをシミュレーションで確認しました。なお、お客さまから短期的な短納期低コストの簡易対策のご要望があり、簡易防音壁の対策もご提案し、施工しました。その後の騒音計測で想定通りに騒音が低減されていることを確認しました。(写真はイメージです。)